当院の体外受精
〜診療内容・料金案内〜
当院の体外受精
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体外受精について
体外受精とはC-IVF( Conventional In Vitro Fertilizationの略)と言われ、通常の体外受精のことです。
卵子を成熟状態で採卵し、専用の培養液を入れた容器に入れ、その中に卵子1個あたり約10万個の精子を媒精します。その後は、卵管内とほぼ同じ環境(温度、湿度、pHなど)に設定した培養庫の中で自然に受精するのを待ち、翌朝に受精を観察します。受精率は一般的に約60~70%といわれています。
体外受精の流れ
- 1.体外受精・胚移植法についての説明とスケジュールの確認
- 医師より体外受精・移植法の説明やスケジュールの確認をさせていただきます。必ずご夫婦2人でお越しください。
- 2.卵巣刺激(排卵誘発)
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体外受精を成功させるためには、できるだけ多く良質な成熟卵を採取する必要があります。自然で発育した1個の卵を採取するのでは非効率的ですので、体外受精では、排卵誘発剤(FSH/HMG製剤など)を使用して、一度に多くの卵子を採取できるようにします。
排卵誘発の方法は患者様の年齢や体の状態、過去の治療歴などにより、いくつかの方法があります。当院では、月経中のホルモン採血やAMHの測定により、1人1人に合った誘発法を選択しております。
また、排卵誘発剤を使用すると、通常より早く排卵してしまいますので、自然排卵が起こらないようにする必要があります。そのため、数日間通院する必要がありますので、通院が難しい場合はご相談ください。
経膣超音波により卵胞径が18mm前後に到達したのを確認し、スプレキュアを点鼻して33〜36時間後に採卵を行います。
- 3.採卵
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採卵とは卵巣から卵子を採取する処置です。
経膣超音波装置を使って超音波画像を見ながら採卵専用の針で卵胞を刺し卵胞液と卵子を採取します。
当院では患者様の痛みに対する不安を極力取り除くため、安心無痛採卵を行っております。安心無痛採卵とは-当院のこだわりポイント-
1.採卵の針が細い
当院では通常より細い針を使用しています。
2.静脈麻酔の使用
静脈麻酔(イソゾール)を使用し、眠った状態で
採卵を終えることができます。
採卵の痛みが不安・怖い方におすすめです。3.麻酔を希望されない方も座薬の痛み止めの使用
通常、採卵は麻酔なしでも行えます。採卵後、お仕事などで静脈麻酔を希望されない方には座薬の痛み止めをお渡ししております。
4.点滴の痛みにも配慮
希望者には麻酔テープ(ペンレス)を使用いたします。
点滴のための針の痛みが苦手な方もご安心ください。採卵後は、入院の必要もなく安静後診察にて問題なければ、ご自宅にお帰り頂くことが可能です。
- 4.媒精
媒精とは、卵子を体外培養環境下で精子と受精させることです。
媒精の方法には体外受精(C-IVF)と顕微授精(ICSI)があります。- 5.受精の確認
- 6.胚発生
- 受精卵は、採卵から2日経つと2~6細胞に、3日経つと6~8細胞に発育します。この時期のステージを初期胚といいます。その後何回か細胞分裂を繰り返し、5〜7日目には胚盤胞と呼ばれる着床寸前のステージまで発育します。胚盤胞には、内細胞塊といって将来胎児になる部分と栄養外胚葉といって胎盤になる細胞が見え始めます。
- 7.移植
- 当院では採卵後2~3日目に初期胚を、もしくは5日目に胚盤胞を移植します。移植の個数は日本産科婦人科学会の指針に基づき原則1回につき1個の移植とします。移植は経腹エコーで子宮内膜の厚さや移植位置を確認しながら行います。
培養士が胚を培養庫から取り出し、移植専用の柔らかいカテーテルを用いて培養液と一緒に吸い上げ、子宮内膜を傷つけないよう、子宮底から1〜2cmのところに移植します。
移植後は30分から1時間程度安静にしていただき、ご帰宅となります。ご自宅に帰られた後は、過度な運動は避け、翌日からは通常の生活をしていただいて構いません。 - 8.妊娠判定
- 胚を移植してから約1~2週間後に血液検査で妊娠判定を行います。

この受精卵を胚と呼びます。
3個以上前核があるものは正常に受精していませんので移植することはできません。