葉酸は量に注意すれば妊婦でも副作用はありません


薬と違い、葉酸はあくまで栄養素の1つです。そのため薬のように葉酸を摂ったからといってなんらかの症状が出るということはないと考えられます。

しかしあまりにもたくさん摂りすぎると、今度は過剰になって副作用ともいうべき影響が出ることもあります。葉酸自体は妊婦にも必要不可欠な栄養素です。

あくまで適量の摂取が大切であるということを意識しておきましょう。

葉酸を摂取しすぎることで、過剰症となることがあります

葉酸はビタミンB群の1つであり、ほうれん草など葉物野菜を中心に多く含まれている栄養素です。そのため普段の食生活の中でも自然と摂取していることになります。

しかし妊婦となると必要量が増加して摂取が追いつかないため、妊婦の場合はサプリメントを使用することとなるでしょう。サプリメントは手軽である反面、必要量より多く飲むとあっという間に今度は過剰となってしまうため注意が必要です。

葉酸の摂取量は多くても1日に1000µgまでとされているため覚えておきましょう。主にサプリメントを使用して、葉酸の過剰摂取が起きると、過剰症ともいうべき以下のような症状が現れることがあると考えられています。

・発熱
・じんましん
・吐き気
・むくみ
・頭痛

葉酸は水溶性ビタミンであり、過剰摂取した分は尿として排出されるため、1日や2日たまたま多く摂ったからといって後々まで影響することは考えにくいでしょう。しかし日常的に過剰摂取している場合は注意が必要です。

またビタミンB12と葉酸のどちらかが不足すると貧血となることがあります。しかし葉酸が過剰になると、ビタミンB12が不足で貧血を起こした場合に原因がわかりにくくなってしまうというデメリットも指摘されています。

過剰摂取が子供の小児ぜんそくを呼ぶという報告もあります


妊婦特有の心配としては、葉酸を過剰摂取した場合、子供に影響する可能性があることです。実は、1日に葉酸を900µg~1000µg以上摂取していた妊婦とその子供を調べたところ、子供が小児ぜんそくになりやすいとする研究が海外で発表されています。

詳細は解明されておらず、また明確な科学的根拠があるわけでもありません。しかしデータがある以上、結果として葉酸がなんらかの副作用を起こす可能性は捨てきれません。

この結果はあくまで葉酸を過剰摂取した場合の話となります。そのためあらかじめ食べ物やサプリメントに含まれる葉酸の量に気を配って摂取することで、この懸念は解消されるでしょう。

データ内でも、小児ぜんそくのリスクが上がったのはサプリメントを利用して葉酸を大量に摂取していた妊婦と子供が中心となっています。食べ物で葉酸を摂取していればそれほど心配することはないため、不安であれば妊娠中期以降は葉酸サプリメントを控えるのがよいでしょう。

葉酸そのものはただの栄養素に過ぎません

妊婦となると食べ物1つとっても、添加物やそこに含まれる栄養素など細かなことに気を配らなくてはならなくなります。そのために葉酸の悪い影響などを知って葉酸を摂取することが怖くなってしまう人もいるかもしれません。

しかし葉酸はそもそもただの栄養素であり、体に毒となるものではありません。また体の中にも少ないながら葉酸は常に存在するものです。

体内で作り出すことができないため、食べ物やサプリメントで補わなければ足りないままになってしまいます。過剰摂取による影響もたしかに怖いものですが、葉酸不足の影響も同じく怖いものです。

葉酸を摂ることを必要以上に恐れないようにしましょう。

葉酸のリスクは、過剰摂取した場合に起こることがほとんどです。また食べ物からの摂取では葉酸の利用効率が悪いため、食べ物だけで葉酸が過剰摂取になることはよほど偏った食生活をしない限り、ほぼありません。

サプリメントは葉酸の含有量が必ず記載されているため、食事よりサプリメントの摂りすぎに注意することで、副作用の心配なく葉酸を利用することができるはずです。

(まとめ)葉酸を妊婦が摂取する時、副作用はある?

1.葉酸は量に注意すれば妊婦でも副作用はありません

葉酸を摂取することそのものによる副作用はありません。しかし大量に摂取しすぎると、過剰となって副作用ともいえる症状が出ることがあります。

葉酸自体は必要な栄養素であるため、適量にとどめるようにしましょう。

2.葉酸を摂取しすぎることで、過剰症となることがあります

葉酸を1日1000µg以上摂取すると過剰症が現れることがあります。発熱、じんましんなどに気をつけましょう。

葉酸は水溶性ビタミンであることもあって、一時的な過剰であれば排出されます。極端な過不足は貧血の際に困ることがあるため要注意です。

3.過剰摂取が子供の小児ぜんそくを呼ぶという報告もあります

過剰摂取による副作用というべき現象として、子供の小児ぜんそくリスクの上昇が挙げられます。食べ物からの摂取ではリスク上昇が見られないため、不安ならば食べ物からの摂取を中心にしましょう。

4.葉酸そのものはただの栄養素に過ぎません

葉酸にはリスクもありますが、本来的にはただの栄養素であり体に必要不可欠なものです。副作用が起きる時は基本的に過剰摂取した場合に限られるため、まずはサプリメントに注意し、葉酸の摂取量を守ることから始めましょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小山寿美江医師
こやま すみえ/Sumie Koyama

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経歴
1999年 琉球大学医学部医学科卒業
2000年 東京医科大学病院救急救命センター
2001年 東京女子医大病院腎センター
2003年 緑風荘病院 血液浄化療法センター
2006年 昭和大学病院産婦人科
2009年 昭和大学病院産婦人科 助教
2010年 東京衛生病院産婦人科
2012年 木場公園クリニック勤務
木場公園クリニック 分院 院長
2016年 六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
アメリカ生殖医学会

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院長 小山寿美江医師