血液検査で卵子の数が分かっても、それが妊娠率ではないと知っておきましょう


卵子の数を調べる血液検査でAMHの数値が分かっても、そのまま妊娠率ではないことを注意しておきましょう。なぜなら数が多くても老化していれば妊娠しづらいためです。

そしてAMH値の血液検査は月経周期などに左右されず受けられるため、妊娠を望む時は早めに受けましょう。また卵子の質の低下を進めないようにし、血液検査は不妊治療専門クリニックで受けるとその後の必要な治療もスムーズです。

血液検査は卵子のもとの数を測るだけで、妊娠しやすさにつながってはいません

年齢を重ねるにつれて卵子をつくるもとになる細胞は減っていくため、妊娠を望む場合は早めにどれだけ卵巣能があるかを知っておきましょう。そのために血液検査をしてAMH値を知るとよいですが、数値が高ければ卵子の数が多く低ければ少なくなります。

しかし数はあっても卵子が老化していれば妊娠しにくくなり、逆に数値は低くても卵子の質が高ければ自然妊娠している人も多いのです。

いつでも検査ができる

血中のAMH値を測る血液検査は、月経周期に関係なくいつでも検査が受けられます。

そのため仕事を休むなどスケジュールを調整しなくても、都合の良い時に予約して検査ができるでしょう。ただし出かける時は事前に問い合わせをして、予約が可能であれば手続きしておくとスムーズです。

高すぎると異常の可能性がある

血液検査の数値が高ければ卵子のもとの数が多いと言えますが、多すぎると排卵まで至らない「多嚢胞性症候群」の恐れがあり注意が必要です。そのため、数値が高すぎる時には治療を必要とすることもあり、妊娠を望む場合は体外受精を選ぶことも1つの方法でしょう。

卵子の質を低下させないように注意しましょう


妊娠を望む時に血液検査をして卵子のもとの数を知っておくことは良いものの、数が多い点だけで安心することは注意しましょう。なぜなら卵子が多くても老化していて質が低ければ、妊娠が難しくなってしまうからです。

卵子の老化を悪化させない方法

年齢があがるにつれて、卵子をつくるためのもとの細胞も同じように老化していきます。そのため年齢を重ねるほど卵子は老化し染色体異常の可能性が上がって、妊娠しづらくなるでしょう。

しかし老化は生活の仕方で加速を防ぐと期待でき、中でも身体をつくるもとになる栄養の取り方がポイントです。

豊富な食材から栄養を取る

卵子へと成熟させるためにはバランス良く栄養を取る必要がありますが、高カロリーの物は取りすぎると肥満を招くので控えましょう。とくにタンパク質は身体だけでなく卵子をつくるために必要なので、十分に取り、カルシウムや食物繊維も合わせて取ります。

糖質を取りすぎない

糖質が多いとタンパク質を糖化し変性を招き、卵子まで糖化する可能性があります。そして糖化とは老化にもつながるため、卵子が老化することで妊娠率の低下に関わっていくのです。

血液検査は不妊治療専門クリニックで受け、必要な治療も行いましょう

卵子の数を知るための血液検査は、不妊治療を専門に行うクリニックで受けることがおすすめです。するとその結果に基づいた適切な処置や治療を受けられるでしょう。

AMH検査の相場

血液検査であるAMH検査は保険適用の場合と自費の場合があるため、金額にも開きがあります。たとえばクリニックで不妊治療をしている人が検査を受けると、あるクリニックでは4500円です。

その他自費で検査を行っているクリニックでは8000円必要で、その他に税金と診察料もかかります。はっきりした費用を知りたい時は、事前に受診したいクリニックへ問い合わせしておきましょう。

通いやすさも考慮して選ぶ

血液検査で卵子の数を調べたい時、その先通院することになるかもしれないことも考えたクリニック選びをすると、治療に通う時もスムーズでしょう。不妊治療の内容によっては仕事の合間を縫って出かけなくてはならない場合もあるため、通いやすさを考慮しておくことは治療を続けるために必要です。

(まとめ)卵子の数を調べる血液検査を受ける時の注意は?

1.血液検査で卵子の数が分かっても、それが妊娠率ではないと知っておきましょう

血液検査で卵子の数が分かっても妊娠率に直結しないことを注意しましょう。そして卵子の質が下がると妊娠率も下がるため老化を加速させないようにし、血液検査は不妊治療専門クリニックで受けることです。

2.血液検査は卵子のもとの数を測るだけで、妊娠しやすさにつながってはいません

血液検査でAMH値を計測すると卵子のもとになる細胞の数がわかりますが、そのまま妊娠のしやすさではありません。検査の時期はとくに注意する必要がないため、スケジュールの調整がしやすいでしょう。

もし数値が高すぎれば多嚢胞性卵巣症候群に注意が必要です。

3.卵子の質を低下させないように注意しましょう

血液検査の結果で卵子の数が多いと出ても、老化していれば妊娠率は下がってしまいます。そのため卵子の老化の進行を防ぐ生活を心がけますが、とくに食事内容を見直しましょう。

ポイントは豊富な食材から栄養を取り、糖質は取りすぎないことです。

4.血液検査は不妊治療専門クリニックで受け、必要な治療も行いましょう

AMH値の血液検査は不妊治療専門クリニックで受けると、その先症状の治療が必要な時や、続けて不妊治療を行う時にスムーズです。検査費用の相場は開きがありますが、事前に知りたい時は問い合わせておきます。


仕事や趣味を続けながら、無理のない不妊治療を

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032
東京都港区六本木7-18-18 住友不動産六本木通ビル6F
お問い合わせ 0120-853-999
院長 小松保則医師