不妊症になりやすい人は存在します


不妊症はさまざまな原因が重なって起きることが多いと言われています。また生活習慣や加齢などでも不妊症のリスクが上がっていくでしょう。

そのため不妊症の人にありがちな特徴を持っていれば持っているほど不妊症になる可能性が高まります。不妊症を防止したければ、自分の体調や生活習慣を把握し、正していくことが大切です。

月経異常がある人は不妊症になりやすいといわれています

月経は妊娠に関わる、女性の大切な機能です。そのため月経に異常が出ていると、妊娠するまでの過程のどこかに異常がある可能性が高くなり、結果的に不妊症の可能性も高くなります。

たとえば月経から月経までの間が短かったり、長かったりする場合は、上手に排卵できていない、無排卵状態の可能性があるでしょう。

逆に月経の日数が長かったり、量が多かったりする場合は、子宮筋腫などの病気の疑いがあります。

また生理痛があまりにひどい場合は、子宮内膜が卵巣や腹腔などの子宮内膜にできてしまい、子宮内膜症になっているのかもしれません。

本来は生理ではがれ落ちるはずですが、子宮内膜症の場合は本来とは違う場所にできたせいで排出できず、激しい痛みを伴うことがあります。

その他にも、ストレスや乱れた生活習慣を抱えていると、やはり不妊になりやすく、月経周期も安定しなくなると言われています。このように月経異常は不妊に繋がる体の異常を示すサインです。

普段から基礎体温とともに月経周期をグラフ化しておくとよいでしょう。その上で、もしなんらかの異常がある場合は早めに婦人科に相談してみましょう。

年齢を重ねるほど不妊症の確率が上がります


不妊症となりやすい、もう1つの要因が年齢です。とくに女性は、30歳・35歳・40歳以上と年齢を重ねていくほどに妊孕力が下がっていきます。

中でも、35歳を過ぎてくると妊娠確率が急激に落ちるため注意が必要です。また男性の場合でも、女性ほど顕著ではないものの、やはり加齢が影響してくることがわかっています。

加齢によって不妊症の確率が高まる理由の1つが、卵子や精子の質です。若く健康な卵子は、排卵に際しても大きく育ち、染色体異常などのリスクも少なくて済みます。

しかし加齢によって質が落ちてくると、排卵できる大きさまで育たずに無排卵となってしまったり、また染色体異常を起こしてダウン症の子供が生まれる可能性が高くなったり、その他にも多くのデメリットをもたらしてしまうのです。

一方で精子も年齢を重ねるごとに、精液量が減る傾向にあり、さらにDNAの損傷率も高まっていくと言われています。こうした要因が複雑に絡み合い、不妊症の確率を高めてしまうことになります。

不妊症不妊症を疑っている、あるいは悩んでいるのであれば、できるだけ早いうちから治療を受けることが大切です。

喫煙の習慣があると不妊症になりやすくなります

不妊症に実は大きな影響を与えるのが、日頃の生活習慣です。とくに妊娠を希望する場合避けるべき習慣の1つが喫煙になります。

喫煙することで卵巣がダメージを受け、その機能が低下してしまうと言われているのです。

卵巣機能が低下することで、卵子の質が落ちやすくなり、その結果いざ妊娠したとしても染色体異常や流産の確率を高めてしまいます。

さらに女性ホルモンのバランスが乱れることによる影響や、閉経までの猶予も短くなることなどもリスクとして挙げられるでしょう。

また男性の場合も、精子の数や精子の運動能力を下げ、精子の損傷率を上げてしまうことがわかっています。

このように卵子や精子の質が下がってしまうことにより、当然生まれてくる子供にも影響があります。先天異常を持って生まれてくる可能性や、突然死などのリスクも出てくるでしょう。

喫煙はまさに不妊にとって大敵ともいえる存在なのです。たとえ自分が吸っていなくても、パートナーが吸っていれば受動喫煙となり、喫煙しているのとほとんど変わらない状態になります。

不妊症になりたくない、あるいは治したいと思っているのなら、強い意志で禁煙するとともに、受動喫煙のリスクも積極的に減らしていきましょう。

(まとめ)不妊症になりやすい人っているの?

1.不妊症になりやすい人は存在します

不妊症にはさまざまな原因があるため、その要因を多く持っている人ほど積み重なって不妊症になりやすいと考えられます。

自分の体調や生活習慣など、不妊症になりやすい要素を知り正していきましょう。

2.月経異常がある人は不妊症になりやすいといわれています

月経異常がある場合、その原因が不妊と密接に繋がっていることがあります。そのため月経異常があると不妊症の可能性が高くなるでしょう。

基礎体温などとともにグラフ化してわかりやすくしておくことで、早く気がつくことができます。

3.年齢を重ねるほど不妊症の確率が上がります

年齢が高いほど卵子の質が落ちやすくなるため、不妊症・流産・染色体異常などの確率が高くなります。また精子も年齢とともに量が減ったり損傷率が高まったりすると言われています。

加齢はどうしようもないため、早めの治療が大切です。

4.喫煙の習慣があると不妊症になりやすくなります

喫煙の習慣は不妊と関連することがわかっています。喫煙は卵巣機能を低下させて卵子の質が落ちる速度を早くしたり、流産などのリスクを高めたり、精子に影響したりします。

受動喫煙でも喫煙と変わらないリスクがあるため、禁煙していきましょう。



仕事や趣味を続けながら、無理のない不妊治療を

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032
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院長 小松保則医師