不妊症で悩みを抱えている時は、まず検査をしてみましょう


不妊症で悩む夫婦は6組に1組とも言われています。不妊症であることは意外と身近にある悩みなのです。

不妊症は、それそのものが病名であるわけではなく、また体に必ず異常があるとも限りません。中には原因がわからないまま不妊症に陥ってしまうこともあります。

悩みが深くならないうちに病院を受診したり、パートナーとよく相談したりしておくことが大切です。

1年間で自然妊娠しない場合を不妊症と呼びます

不妊症と聞くと、体になんらかの異常があって妊娠できないとか、不妊症という病気であるというイメージを持っている人もいるかもしれません。しかし実際には、不妊症の定義は「1年間、夫婦として適度な性交渉を行っているにも関わらず、自然妊娠に至らないこと」となっています。

自然妊娠する確率は、健康な夫婦であれば1年で90%、2年で100%とさえ言われているのです。そのため自覚のないまま不妊症である夫婦も実は一定数存在します。

当然ながら不妊症は女性だけに原因があるとは限らず、男性だけに原因もある場合もあれば、夫婦両方が問題を抱えている場合もあります。不妊症は一人で悩むべきものではありません。

子供がほしいのに1年経っても妊娠できないという場合は、早めにまずは婦人科で検査を受けた方がよいでしょう。

ちなみに男性の不妊治療や検査に関しても、婦人科や不妊治療専門のクリニックで扱ってくれる場合が多くなっています。

不妊症の場合、35歳以降での妊娠確率が低下します


不妊症かもしれないと悩みを抱えている時、早めにひとまず検査だけでも受けておくべき理由の1つが年齢です。自然妊娠の場合もそうですが、不妊症の場合も、女性は35歳を超えると妊娠できる可能性が急激に下がります。

20代・30代・30代後半・40歳以降をそれぞれ節目として、妊娠確率が加齢とともに下がっていくため、検査や不妊治療はできるだけ早く始めておくのが正解です。

また晩婚化の影響もあり、不妊症かもしれないと悩んではいても、踏み出すべきか悩んでいる人も多くいます。

さらに現実に高齢での出産確率が徐々に高まってきていることもあって、なんとなく自分は高齢でも産めると思いこんでしまっている人もいます。

しかし実際には、35歳以上で妊娠・出産の確率が急激に下がるために、たとえ産めたとしても若いうちに不妊治療する時よりはるかに高額の治療費がかかったり、無事子供を授かるまでに5年以上かかったりするケースもあるのです。

不妊治療は早ければ早いほど妊娠確率が高くなるといってよいでしょう。悩んでいるのであれば、結婚して何年目かということよりも、ひとまず自分の年齢を基準に受診を決めた方がよいかもしれません。

不妊症の悩みを一人で抱え込まないようにしましょう

不妊症の人にとって一番の悩みはもちろん「子供がほしいのにできない」ということです。しかしそれ以外にもたとえば以下のような悩みを抱えている人が多くいます。

・仕事が忙しくなかなか治療の時間を取れない
・治療で痛い思いをしたくない
・治療が保険適用外で経済的負担がつらい
・パートナーや周りの理解がない
・誰にも悩みを打ち明けられない
・他の幸せそうな夫婦や子供を見るのがつらい

不妊治療は年齢を重ねるほどに確率が下がっていくため、治療にかかる時間も長引きがちです。

ところが不妊治療の時間が長くなるほどこうした悩みや精神的・物理的負担が大きくなり、ストレスのもとにもなっていきます。

実はストレスもまた妊娠を妨げる大きな理由の1つであり、中には「夫婦で話し合って不妊治療の不安を理解してもらったとたん、妊娠できた」という人もいるほどです。

不妊治療がストレスとなり不妊の原因になっては悪循環となってしまいます。

不妊治療をするにあたっては、早いうちからパートナーとよく話し合い、信頼できる病院を見つけ、また時にはストレス解消の場や悩みを打ち明けられる場を探しておくことが大切です。

(まとめ)不妊症かもしれないと悩み出したらまずなにをすべき?

1.不妊症で悩みを抱えている時は、まず検査をしてみましょう

夫婦の6組に1組と、不妊症の悩みは意外と身近にあります。不妊症は病名ではないため、体に異常がなくても不妊症に陥ることもあるのです。

悩み続ける前に、パートナーと相談し早めに病院を受診しましょう。

2.1年間で自然妊娠しない場合を不妊症と呼びます

不妊症の定義は1年間、適度な性交渉があっても自然妊娠しないことです。そのため自覚がないまま不妊症であるケースもあります。

不妊症は検査してみなければ夫婦どちらに原因があるのかもわかりません。夫婦で受診してみましょう。

3.不妊症の場合、35歳以降での妊娠確率が低下します

高齢出産のケースが増えていることから、なかなか不妊治療に踏み出せない人も多くなっています。しかし高齢での出産や不妊治療には大きな負担がかかりがちです。

結婚して何年目かよりも自分の年齢で受診を決めてみましょう。

4.不妊症の悩みを一人で抱え込まないようにしましょう

不妊治療が長引き、成果がなかなか出ずに悩みがどんどん深くなっていく夫婦も存在します。

ストレスは妊娠を妨げるため、夫婦でよく話し合い、信頼できる病院を選んで、ストレス解消の場も用意しておきましょう。



仕事や趣味を続けながら、無理のない不妊治療を

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032
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院長 小松保則医師